【SAP FI】仮伝票と未転記伝票の違い

はじめに

SAP S/4HANAの認定試験を受験する人向けに、仮伝票と未転記伝票の違いについての記事です。

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なぜ仮伝票・未転記伝票があるのか?

通常仮伝票・未転記伝票は伝票は、

「転記したいけどできないから保留」

という使われ方をします。

例えば、

  • 入力が必要な情報が不明の場合
  • 追加情報が必要で要確認の場合
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仮伝票・未転記伝票の違い

どちらも伝票の転記を一旦保留するものですが、それぞれの使い分けは以下にようになります。

・仮伝票:一的に保存する伝票

「とりあえず伝票の作っといて保存、続きは後で」というイメージ

・未転記伝票:承認前の正式な伝票

「もうほとんど伝票は完成していて、あとは伝票の内容を承認者にレビューしてもらう」というイメージ

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詳細な違い

以下のような違いがあります。


仮伝票未転記伝票
①伝票番号の割り当てなしあり
②取引金額の更新なしなし
③評価レポートの出力できないできる

①伝票番号の割り当て

仮伝票は、伝票番号は採番されません。その代わり仮伝票自体の名称をテキストで命名して保存する必要があります。とりあえず採番はせず、メモって保存って感じですね。

ただし採番されていない分システムに影響が少ないので、ちゃんと管理していないと忘れられてしまう可能性があります。

未転記伝票は、番号領域によって伝票番号が採番され、転記後もその番号がそのまま使用されます。

②取引金額の更新

どちらともされません。システム的な言い方をすると、どちらともトランザクションデータは更新されないということです。

そのため、あとから伝票の金額の変更が可能です。

③評価レポートの出力

仮伝票は、出力できません。

未転記伝票は、番号が採番され正式な伝票っぽく使用されるため、明細照会レポートを出力できます。

まとめ

  • 仮伝票は一時的な保存、未転記伝票はほぼ完成された正式な伝票というイメージ
  • 違いは伝票番号が採番されるか、評価レポートを出力できるか

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