【SAP FI】管理領域に割り当てられた複数の会社コード間で原価計算を行うカスタマイズ方法【コンサル試験対策】

はじめに

SAP HANA S/4のFIモジュールにおける管理領域・会社コードのカスタマイズについて、備忘録的に記します。

SAP認定コンサルタント資格を取得する上で役立つ知識ですの是非ご参考ください。

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Q&A

質問

複数の会社コード間でまたがった原価計算をするにはどのような条件のカスタマイズが必要でしょうか?

回答

対象の会社コードすべてのカスタマイズが以下の条件を満たし、同じ管理領域が割り当てられている必要があります。(管理領域も同じ条件でカスタマイズされている必要があります。)

  • 同じ勘定コード表
  • 同じ会計年度バリアント

解説

原価計算とは

原価計算とは、売り上げの元になった費用の計算です。

例えば、ある会社が1つのPCを作るとして

  • 材料費
  • 製造工場の維持費
  • 人件費

 …など製造するまでにかかるコスト全てを計算することを原価計算と言います。

複数の会社コードでまとめて原価計算とは

たとえばAグループホールディングスにB社とC社があるとした場合、B社もC社も同じ原価計算を適応し、Aグループとしての原価計算結果を算出するということになります。

同じ原価計算をするには、

  • 同じ勘定科目を使用して伝票や明細の作成、総勘定元帳への転記できる必要がある。つまり同じ感情コード表を使用すること。
  • 同じ会計期間(年度の開始日、終了日)である必要がある。つまり同じ会計年度バリアントを使用すること。

になります。

それらの会社コードを管理するものが管理領域になります。

テーブル相関図

管理領域と会社コードはテーブルの相関で表すと

TKA01(管理領域)ーTKA02(管理領域割当)ーT001(会社コード)の相関関係になります。

ここまでの話をテーブルで表すと以下のようになります。

テーブル名:TKA01(管理領域)

管理領域勘定コード表会計年度バリアント
A000YYYY01


テーブル名:TKA02(管理領域割当)

会社コード管理領域
B000A000
C000A000


テーブル名:T001(会社コード)

会社コード勘定コード表会計年度バリアント
B000YYYY01
C000YYYY01

管理領域:A000、会社コード :B000、C000の勘定コード表と会計年度バリアントが同じなため、テーブル名:TKA02で会社コードに管理領域を割り当てることができます。

そのため、割り当てられた複数の会社コード間でまたがった原価計算ができるようになります。

まとめ

Q:複数の会社コードをまとめて原価計算をするにはどのような条件のカスタマイズが必要か?

A:管理領域、該当する会社コードの勘定コード表と会計年度バリアントが同じであること

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